むくみをおさえるには?

3)皮下組織圧の維持(皮膚の緊張度)

 静脈ポンプやリンパ管が有効に働くための条件として、「皮膚の緊張度が十分にあり、皮下組織圧が上昇すること」があげられます。

 血管内の圧が「血圧」と呼ばれて「圧」があるのと同じように、皮下組織にも圧があり、それを「皮下組織圧」といいます。水分が動脈側から出て、静脈側に入るのは、動脈側の圧が皮下組織圧より高いからです。
 しかし、もしここで静脈側よりも皮下組織圧が低かったらどうなるでしょうか。動脈側から水分は出てきますが、皮下組織圧が低いため皮下組織内に水分が溜まってしまって、静脈側に水分を押し返すことができません。つまり、皮下組織圧が低ければむくみます。
 この皮下組織圧は皮膚の緊張度が大きく関係します。すなわち、皮膚の表面に弾力があり、強くてピンと張っていたら皮下組織圧は高くなります。逆に皮膚が弱く、弾力も弱ければ皮下組織圧は低下します。  若い女性ではそのような条件も加わってくるだろうと思います。この皮下組織圧を補うために弾力ストッキングが有効で、皮膚のハリを補います。さらに、弾力ストッキングは履いて脚を動かすことにより、ストッキングの弾力繊維が伸び縮みしてマッサージ効果を生み出し、静脈やリンパ管を活発化するように働きます。
 医療法人社団広田内科クリニック
         
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