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ごあいさつ
広田内科クリニック 院長 廣田彰男
私は、むくみとその病態であるリンパ循環を専門としている内科医です。むくみの原因は様々で、心臓や腎臓などの内臓からくる全身性のむくみもあれば、静脈やリンパなどの局所の原因によるものもあります。これまで勤務していた病院での実際の診療の場ではリンパ浮腫の患者さんにお会いする機会が多くありました。
当院は平成14年3月1日開業致しました。内容的にはリンパ浮腫が中心の自由診療の専門クリニックです。
長い間、リンパ浮腫はほとんど保険適用がありませんでした。2008年4月弾性スリーブ・ストッキングが保険適用となりましたが、そのほかのリンパドレナージや投薬、診察などは適用となっておりませんでした。その後2016年にリンパ浮腫の複合的治療が認められましたが、リンパドレナージ施行など十分な対応は難しい内容ですので、ほとんどの患者さんがリンパ浮腫、もしくはむくみ関連の疾患である当クリニックでは自由診療とさせて頂いております。
自由診療と言うと高額のイメージがありますが、リンパ浮腫におけるこのような状況を考慮して自由診療であり、弾性ストッキング・スリーブについては保険が使えます。また、2016年の保険適用でリンパドレナージも一部認められましたが、保険適用内では十分な対応はできないため、実際にリンパドレナージを十分に行おうとすると他施設でも自由診療になるのが実情です。
当院でのリンパドレナージ料金は開院時から変更しておらず、たとえば脚では約50分で\5,000、腕では約40分で\4,000のままですので、現状では割安となるかと思います。診察料については、初診は約1時間弱で\10,000程、再診は¥2,000の時間制を基本としております。血液検査などはこれまでのデータを拝見することで十分ですのであえて致しません。その後の通院回数も安定すれば年1~2回と少なくし、料金的なご負担を軽くするよう心がけております。
リンパ浮腫は一般的に概念がよく知られていないため、患者さんの多くはリンパ浮腫とは何か、治療の仕方は?など多くの疑問をもって受診されます。また、実際に診療に入ってからも、包帯の考え方や巻き方、弾性スリーブ・ストッキングの使い方、リンパドレナージの仕方、など馴染みのない方法ばかりで多くの疑問が湧いてきます。そのような事情を踏まえ、できるだけご説明に時間をかけるように心がけ、基本的に予約診療とし、初診時は60分ほど、再診時は10分を基本としています。それでもおそらく時間は足りないくらいだろうと思います。
このHPをお読みになると、とても詳しく書いてあるのですべて分かったような気持ちになる方が多いようです。また、ネットでは朝日新聞アピタルで動画でリンパ浮腫の連載を見ることもできます。ですが、これはあくまで一般論ですので、診察時にはご本人の状態に則した内容をお話し致します。
2019年3月現在、ご来院頂いたリンパ浮腫の方は約10,000名を超えています。開業前の方を加えますとさらに多くのリンパ浮腫の患者さんにお会いしているだろうと思います。多くの方は患者さん同志の口コミやネット、主治医の先生からのご紹介です。これは私にとって何よりの支えであり、感謝申し上げます。
最近は、2016年リンパ浮腫複合的治療の保険適用や、形成外科医によるリンパ管静脈吻合術など、多くの医療者がリンパ浮腫治療に関心を示すようになって参りました。ですが、リンパ浮腫の治療の基本は大変シンプルで、重力に従って落ちてくるむくみをいかに重力に負けないように上方に持ち上げ、いかに抑えるか、という保存療法(複合的治療)が中心です。地味なのでついもっと手軽で良い方法がないか、と思いがちですが、基本に忠実に根気よく治療されることをお勧め致します。
2016年の保険は主に癌術後の後遺症としてのリンパ浮腫に対するもので、いわゆるリンパドレナージなども保険医療機関では十分な時間を割けないのが実情と思われます。そのような状況の中で、自由診療のリンパ浮腫専門のクリニックの位置づけを考えていきたいと思っております。
クリニックの立地はローカルな地味な地域で、開院以来移転もせず、大きな機器・設備等も購入せずに継続しています。リンパ浮腫の治療自体、地味なリハビリが主体であり、けして大きな利益を追求するものではありませんので、極力無駄を省いている姿勢とご理解頂けると幸いです。そのため、料金なども、リンパドレナージも含めて開院当初から変えずに済んでいるだろうと思います。
クリニックの所在地千歳烏山は馴染みのない方も多いかと存じますが、駅に面した商店街は”ちとから商法”と言われ、意外と有名な街です。結構洒落てはいるのですが、物価が安く、食べ物屋が多く、そして何より活き活きとした明るい活気が満ち溢れているような所です。
こんな街の”気”をもらって、今後もますますリンパ浮腫、そしてむくみ疾患の診療に真摯に取り組んでいきたいと考えております。何卒よろしくお願い申し上げます。
医療法人社団広田内科クリニック理事長廣田彰男略歴
1972年北海道大学医学部卒
1981年東邦大学医学部第三内科講師
1988年東京労災病院第三内科部長(循環器)
1991年東京専売病院第二内科部長(循環器)
2002年3月1日 広田内科クリニック開業
役職・資格:
日本リンパ浮腫学会名誉理事長
日本リンパ学会名誉会員
日本脈管学会特別会員
日本静脈学会特別会員
日本内科学会認定医
日本循環器学会専門医、認定産業医
新リンパ浮腫研修委員会 顧問
2021.12.21
当院は平成14年3月1日開業致しました。内容的にはリンパ浮腫が中心の自由診療の専門クリニックです。
長い間、リンパ浮腫はほとんど保険適用がありませんでした。2008年4月弾性スリーブ・ストッキングが保険適用となりましたが、そのほかのリンパドレナージや投薬、診察などは適用となっておりませんでした。その後2016年にリンパ浮腫の複合的治療が認められましたが、リンパドレナージ施行など十分な対応は難しい内容ですので、ほとんどの患者さんがリンパ浮腫、もしくはむくみ関連の疾患である当クリニックでは自由診療とさせて頂いております。
自由診療と言うと高額のイメージがありますが、リンパ浮腫におけるこのような状況を考慮して自由診療であり、弾性ストッキング・スリーブについては保険が使えます。また、2016年の保険適用でリンパドレナージも一部認められましたが、保険適用内では十分な対応はできないため、実際にリンパドレナージを十分に行おうとすると他施設でも自由診療になるのが実情です。
当院でのリンパドレナージ料金は開院時から変更しておらず、たとえば脚では約50分で\5,000、腕では約40分で\4,000のままですので、現状では割安となるかと思います。診察料については、初診は約1時間弱で\10,000程、再診は¥2,000の時間制を基本としております。血液検査などはこれまでのデータを拝見することで十分ですのであえて致しません。その後の通院回数も安定すれば年1~2回と少なくし、料金的なご負担を軽くするよう心がけております。
リンパ浮腫は一般的に概念がよく知られていないため、患者さんの多くはリンパ浮腫とは何か、治療の仕方は?など多くの疑問をもって受診されます。また、実際に診療に入ってからも、包帯の考え方や巻き方、弾性スリーブ・ストッキングの使い方、リンパドレナージの仕方、など馴染みのない方法ばかりで多くの疑問が湧いてきます。そのような事情を踏まえ、できるだけご説明に時間をかけるように心がけ、基本的に予約診療とし、初診時は60分ほど、再診時は10分を基本としています。それでもおそらく時間は足りないくらいだろうと思います。
このHPをお読みになると、とても詳しく書いてあるのですべて分かったような気持ちになる方が多いようです。また、ネットでは朝日新聞アピタルで動画でリンパ浮腫の連載を見ることもできます。ですが、これはあくまで一般論ですので、診察時にはご本人の状態に則した内容をお話し致します。
2019年3月現在、ご来院頂いたリンパ浮腫の方は約10,000名を超えています。開業前の方を加えますとさらに多くのリンパ浮腫の患者さんにお会いしているだろうと思います。多くの方は患者さん同志の口コミやネット、主治医の先生からのご紹介です。これは私にとって何よりの支えであり、感謝申し上げます。
最近は、2016年リンパ浮腫複合的治療の保険適用や、形成外科医によるリンパ管静脈吻合術など、多くの医療者がリンパ浮腫治療に関心を示すようになって参りました。ですが、リンパ浮腫の治療の基本は大変シンプルで、重力に従って落ちてくるむくみをいかに重力に負けないように上方に持ち上げ、いかに抑えるか、という保存療法(複合的治療)が中心です。地味なのでついもっと手軽で良い方法がないか、と思いがちですが、基本に忠実に根気よく治療されることをお勧め致します。
2016年の保険は主に癌術後の後遺症としてのリンパ浮腫に対するもので、いわゆるリンパドレナージなども保険医療機関では十分な時間を割けないのが実情と思われます。そのような状況の中で、自由診療のリンパ浮腫専門のクリニックの位置づけを考えていきたいと思っております。
クリニックの立地はローカルな地味な地域で、開院以来移転もせず、大きな機器・設備等も購入せずに継続しています。リンパ浮腫の治療自体、地味なリハビリが主体であり、けして大きな利益を追求するものではありませんので、極力無駄を省いている姿勢とご理解頂けると幸いです。そのため、料金なども、リンパドレナージも含めて開院当初から変えずに済んでいるだろうと思います。
クリニックの所在地千歳烏山は馴染みのない方も多いかと存じますが、駅に面した商店街は”ちとから商法”と言われ、意外と有名な街です。結構洒落てはいるのですが、物価が安く、食べ物屋が多く、そして何より活き活きとした明るい活気が満ち溢れているような所です。
こんな街の”気”をもらって、今後もますますリンパ浮腫、そしてむくみ疾患の診療に真摯に取り組んでいきたいと考えております。何卒よろしくお願い申し上げます。
医療法人社団広田内科クリニック理事長廣田彰男略歴
1972年北海道大学医学部卒
1981年東邦大学医学部第三内科講師
1988年東京労災病院第三内科部長(循環器)
1991年東京専売病院第二内科部長(循環器)
2002年3月1日 広田内科クリニック開業
役職・資格:
日本リンパ浮腫学会名誉理事長
日本リンパ学会名誉会員
日本脈管学会特別会員
日本静脈学会特別会員
日本内科学会認定医
日本循環器学会専門医、認定産業医
新リンパ浮腫研修委員会 顧問
2021.12.21