水分を多く取りすぎると、むくむのは当然と思われていますが、人間の体は非常によくできていて、本当は水を飲み過ぎてもむくむことはありません。
取り過ぎた水分は、腎臓の働きで尿として出してしまいます。体内の水分量が少なければ、喉が渇いて水分を取る一方で、尿量を少なくして水分を保つように働きます。また、塩分は一定量の水分を引きつけますので、塩気を多くとると体内の水分量は増えてしまいますが、これも腎臓が調整してくれます。従って、基本的には腎臓さえ正常であればむくむことはありません。
ですが、やはり水を飲みすぎるとむくむような気がします。これは、調整しきるまでに時間がかかるからです。水を飲みすぎると体内の水分量が増えたことを感知して、腎臓が働いて尿を出すように司令を出しますが、完全には調整しきれず、あとはホルモン系の仕事となります。この仕事が終わるまで2、3日かかりますので、その間はしばらくむくんでいることになります。
したがって、むくまないためには水分、塩分は控えめにし、また、体を冷やさないようにして腎臓の働きを良くしておいてあげることが大切です。